2019年3月3日日曜日

グリースペンシルの設定メモ

Blender2.8でグリースペンシルの機能が向上したりと話題にあがることが増えたものの
描き心地に関わる設定の解説を見かけなかったのでメモ代わりに残しておきます
画像は2.79ですが 2.8でもヘッダの「オプション」に同等の設定項目があるようです

グリースペンシルの設定にもいくつかプリセットは用意されていますが、デフォルトの「Basic」ブラシの設定を変えて試しました
一番上がデフォルト設定です
デフォルト設定では曲線を描いた時にかなり角張った線が描かれます

取得したカーソル座標間に線を結ぶことで描画されるのですが
計測してみたところ秒間60ポイント程度の頻度でペンの座標を取得しているようです
ペンタブレットのスキャンレートは秒間120ポイント以上なので、綺麗に描きたいと思うと少々少ないですね。
残念ながら今のバージョンではスキャンレートをあげる設定はないようですので、後処理で綺麗にする設定をみていきます

まずは細分化の数値を上げたものが2番目ですが、見た目に大きな変化がないようです


拡大してみると細分化は取得したカーソル位置の座標の中間にポイントを追加するだけのようです

そこでスムーズの数値を最大の2にしたのが3番目ですが少ししか変化してませんね
さらに「反復」の数値をあげてみると・・・なめらかになってます。
改めて画像を並べて見ます

反復は線をなめらかにするために頂点を動かす計算をどれだけ繰り返すかの設定で
スムーズや反復を大きくすると、なめらかな曲線になるものの 元のストロークから外れることになります。

細分化が足りない状態で"反復"を大きくしてしまうと描いたつもりの部分も丸められて消えてしまうということになります
説明しづらいのですが、赤線の位置に描こうと思ったのに黒線のように縮こまって描画されたりしてしまいます。

作業環境やそれぞれの好みにもよるでしょうが
自分の環境では スムーズ0.3 反復2 細分化2が適度な補正がかかるように感じました

最後に他の設定についての覚え書きも残しておきます